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日本文化をハザマで考える

日本文学研究家のダミアン・フラナガンさんが、日英の「ハザマ」で日本文化について考えます。

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第6回 漱石のような作家が使う言葉の逆の意味

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夏目漱石
夏目漱石

 15年ほど前であったか、大阪でアイルランド人のバーテンダーと「やばい」という言葉について話し合ったことを覚えている。その言葉は、もともとは犯罪者が警察に捕まりそうになることを表すために使われたが、その後一般にも「不都合だ」という意味で使われ始めた。私は「英語に翻訳するのが難しい言葉だ」とぼやいていた。

 ダブリン出身の友人は、そのようなもったいぶったたわごとに我慢できないのが常で、私の言葉をさえぎって「やばいっていうのは****という意味だよ!」と言ったので、思わず笑ったが、実際それが一番いい翻訳だと思う。

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