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私だけの東京・2020に語り継ぐ

料理研究家・枝元なほみさん 再出発の地、豪徳寺

料理研究家、枝元なほみさん

 縁もゆかりもない世田谷・豪徳寺の友人の家に、1年ほど居候をしたのは31歳の頃です。所属していた劇団は解散が決まり、学生時代から10年ほど一緒に暮らしたバンドマンのボーイフレンドとのなあなあな暮らしにも嫌気がさして、手荷物一つでころがりこみました。

 友人はテレビコマーシャルの撮影でヘアメークをしてくれた女性です。仲良くなって一緒にライブに行った時、「部屋が一つ余っているから、何かあったら貸してあげるよ」と言われて、そのまま住んじゃった。

 定職もなく男とも別れて劇団も解散する。当然お金もない。30歳を過ぎてなーんにもない私。自分でもちょ…

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