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ビザ新制度1年 日系4世、募る不信感 要件厳しく交付43人

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日本語学校で勉強する日系4世たち。右端は、ガブリエラ・コゾノさん=サンパウロで2019年6月3日、山本太一撮影
日本語学校で勉強する日系4世たち。右端は、ガブリエラ・コゾノさん=サンパウロで2019年6月3日、山本太一撮影

 海外の日系4世が日本で就労できる在留資格制度が始まり、1日で1年を迎えた。日本政府は年4000人の利用を想定したが、ビザ申請に必要な在留資格認定証明書を交付したのは43人(6月17日現在)にとどまる。現地とのつながりが深い4世に、日本との懸け橋になってもらおうと始めた制度だが、日本語能力など3世にはなかった新たな要件が高いハードルとなっている。ブラジルの日系団体は、こぞって日本政府に大幅な見直しを求めている。背景を追った。【山本太一(サンパウロ)、村上尊一、高木香奈】

 「3世は日本語を話せなくてもいいのに、世代間に不公平がある」。世界最大の日系社会があるブラジル・サンパウロに住む4世、ジャケリミ・オリベイラさん(23)が嘆く。3世はビザ申請時に日本語能力を求められないが、4世は日本語能力試験で基本的な日本語を理解できる「N4」レベルの語学力が必要だからだ。縫製の仕事をする傍ら、今年末のN4試験の合格に向け、日本語学校で週3日、1日3時間、勉強を続ける。

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