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余録

「参議」と書いて「おおまつりごとびと」と読む…

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 「参議」と書いて「おおまつりごとびと」と読む。むろん昔の話で、正式な官名としては天平3(731)年に藤原宇合(ふじわらのうまかい)ら6人が任命されたのに始まる。この人事、日本で初めて行われた選挙によるものだという▲選挙といっても諸官庁の官人約400人が「誰々がいい」と上表して決めたのだが、主要人事は天子の専権という中国から来た律令制度では異例のことである。まさに歴史的「参議選」だが、選挙での官人選びはこの1度きりだった▲戦後の憲法の制定時、「参議院」の名は古臭いと批判もあった。だが当時の金森徳次郎(かなもり・とくじろう)憲法担当相は「古いというのは古くから尊重された良い言葉の印ではないか」「知恵を出して議会の働きを達成するのを示すのにいい」と説いた▲この憲法審議で金森は、国民の「与論(よろん)」の熟成と議会の議決とができるだけ一致するようにするのが参院の役目だとしている。「慎重・練熟の士」とはその議員に必要な資質だが、それを選ぶ国民全般の成熟も求められるとも語った▲参院選がきょう公示され、21日の投開票にむけた選挙戦に入る。安倍晋三(あべ・しんぞう)首相の6年半の政権運営の評価が問われるのはもちろんで、その首相は改憲論議の是非も争点に掲げた。関心は改憲勢力の3分の2の議席維持の成否に集まる▲「衆院と議決が一致すれば無用、異なれば有害」とけなされる参院の存在意義をその発足の初心に戻って考えるのもよかろう。「慎重・練熟の士」が誰かは、これからの17日間でしっかり見極めればいい。

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