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記者の目

よみがえる安達峰一郎 国際協調にささげた生涯=井上卓弥(東京学芸部)

第9回国際連盟総会(1928年)の日本代表として主要国代表と会談する安達峰一郎・駐仏大使(中央)=安達峰一郎記念財団提供

 先月、国際法学の専門家らを集めて東京で開かれたシンポジウム「よみがえる安達峰一郎 世界が称賛した国際人に学ぶ」に報告者、パネリストとして参加した。安達の生誕150年にちなむ催しだが、いかなる足跡を残した人物か即答できる日本人がいま、どれだけいるだろうか。

 安達峰一郎(1869~1934年)は、第一次大戦(1914~18年)の惨禍を受けて発足した国際連盟の総会、理事会で日本代表や議長などの要職を担い、国際社会から絶大な信頼を得た外交官(駐仏大使など)だった。同時に、国際法学者として武力によらない紛争解決を目指す常設国際司法裁判所(PCIJ)の創設、発展に尽くし、30年には自ら判事に転身。翌年から3年間、アジア人初の所長を務めた。

 しかし、肩書で安達を理解できるわけではない。その真価は、大戦後の平和を希求する世界の潮流を現実のものとして真摯(しんし)に受け止め、連盟の常任理事国となった日本の立場を生かしつつ、真の国益につながると信じる国際協調と平和の実現に生涯をささげた点にあると私は思う。

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