連載

経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

連載一覧

経済観測

小さきものの戦略=気仙沼ニッティング社長・御手洗瑞子

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 2010年から11年にかけて、私はブータン王国の公務員として、同国の産業育成の仕事をしていた。ブータンは、インドと中国という人口10億人を超える大国二つに挟まれた、人口80万人弱の小国だ。

 当時のブータンは、経済的自立を目指すにあたって、水力発電と観光を産業の柱に据えていた。水力発電は、小型ダムを建設してヒマラヤの雪どけ水を生かして発電し、インドなど近隣諸国に売電する。ただ、水力発電産業はあまり雇用を生まず、収益源も特定の国に偏ってしまう。そこで、収益源が分散してかつ裾野広く雇用を生む産業として、観光業の育成に力を入れていた。それも、ただ外国人観光客数を増やすのでは…

この記事は有料記事です。

残り431文字(全文718文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集