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九州北部豪雨2年 「稲穂が実ったらまた起こすけん。今は静かに寝てればよか」

豪雨災害で兄の功二さんを亡くし、追悼式に参列する鬼塚敬介さん(中央)=福岡県朝倉市で2019年7月5日午前9時43分、田鍋公也撮影

 もう一度会いたい――。未曽有の大雨が山あいの集落を襲った九州北部豪雨から5日で2年。被災地では遺族や住民らがあの日を境に会えなくなった大切な人を思い、悼んだ。河川の復旧工事や住宅の建設など復興へのつち音が響く。しかし、悲しみは癒えることはなく、節目の日は静かな祈りに包まれた。

 兄功二さん(当時62歳)を亡くした福岡県朝倉市の鬼塚敬介さん(60)は市主催の追悼式に参列し、在りし日の兄の姿を思い浮かべた。「兄貴、俺は何とか元気でやってるたい」

 2年前、朝から雨が強かった。市内の平野部で家族と暮らす鬼塚さんは、地域のお年寄り宅を回り、避難を呼びかけた。昼過ぎ、功二さんが気になった。電話をかけるがつながらない。山間部にある同市杷木志波(はきしわ)の道目木(どうめき)集落で母と暮らしていたが、当時、母は脳梗塞(こうそく)で入院しており、功二さんだけだった。

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