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楽天の被災地支援 ベテランから新人へ 受け継がれる「東北へ」の思い

激励に訪れた福島県いわき市の子供たちから花束を受け取り笑顔を見せる楽天・今江(右)=仙台市の楽天生命パーク宮城で2019年6月29日午前11時23分、生野貴紀撮影

 「今江年晶打て! ララララ……」。29日、楽天―ロッテの試合前の楽天生命パーク宮城に、子供たちの大声が響き渡った。その様子を今江年晶内野手(35)が笑顔で見守る。自身が2011年から続けている東日本大震災の被災地・福島県いわき市への支援活動。そのお礼として、子供たちが激励に訪れた。

 今江は「みんな素直で元気で恥ずかしがらずに応援してくれて。元気をもらった」と感激した。毎年シーズンオフに現地を訪問し、野球教室などを実施してきた。続けることの意義を報道陣に問われた今江は「(活動を)する前から続けることを決めているので」と言った。

激励にきた福島県いわき市の子供たちと記念撮影する楽天・今江(中央)=仙台市の楽天生命パーク宮城で2019年6月29日午前11時26分、生野貴紀撮影

 球団は年に1回「東北スマイルデー」と銘打ったイベントを開催する。今年5月のイベントでは、試合前に選手や石井一久ゼネラルマネジャーも参加して募金活動を実施。被災地に新しいスポーツ施設を建設するための資金に充てる。また、新人選手が被災地を訪問し、震災当時の話を聴くという取り組みも毎年、実施している。

 そんな球団の思いに共鳴したのが、今年のドラフト1位ルーキーの辰己涼介外野手(22)だった。辰己は本塁打を打った後のパフォーマンスとして、ダッグアウト前のカメラに向かって、ユニホームの袖口の「がんばろう東北」のワッペンに触れてアピールしている。「元気を出してくれたらと思って」と理由を語る。

5月の「東北スマイルデー」のイベントで試合前に募金活動をする楽天の新人・渡辺佳(左)ら=仙台市の楽天生命パーク宮城で2019年5月25日午後0時4分、生野貴紀撮影

 兵庫県出身。震災当時は中学生で、テレビ画面を通じてでしか被害は知らなかった。しかし、生まれる1年前に発生した阪神大震災の被害を学校などで習ったこともあり、東北の被災者の話を聴いた時にその大変さが身に染みたという。「縁があって東北に来た。ちょっとでも喜んでもらえることはしたいなとユニホームを着た時に思った」

「東北スマイルデー」のイベントで試合前に募金活動をする楽天の美馬(右)と塩見=仙台市の楽天生命パーク宮城で2019年5月25日午後0時3分、生野貴紀撮影

 先輩である今江の活動を見た辰己は「(今江の)背中を見て、ついていきたい。まずは勝つことが一番」と言う。ベテランから新人にまで受け継がれる「東北への思い」。球団関係者も「東北の球団」として活動を後押ししていくつもりだ。【生野貴紀】

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