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「持続性」という言葉が飛び交っている。経済、地球環境、資源、社会、そして農業も例外ではない。中山間地における急速な人口減少、超高齢化、荒廃農地の増加に加え、農業水利施設の老朽化も進行している。農林水産省によれば、2016年時点で基幹施設のうち、標準耐用年数を超えた施設は2割を占める。
水田も貴重な農業資源だ。水田らしい水田とはどういうものか。農業経済学者の飯沼二郎氏は、盛り土の部分がどんなに急傾斜になっても絶対に崩れない畔(あぜ)▽水漏れを十分に支える耕盤▽耕盤に密着し四方にめぐらされた畔の内側に水平にならされた耕土--があることだと指摘する。このように造られた水田も1年…
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