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さよなら駅猫「おさむ」 那珂湊駅でお別れ会 ひたちなか海浜鉄道

駅猫おさむのお別れ会で献花をする人たち=茨城県ひたちなか市の那珂湊駅で2019年7月6日午後1時31分、米田堅持撮影

 6月23日に推定年齢17歳で死んだ駅猫「おさむ」のお別れ会が6日、ひたちなか海浜鉄道(茨城県ひたちなか市)の那珂湊駅で行われた。

 「おさむ」は2009年、那珂湊駅にやってきた迷い猫だったが、直後にやってきた雌の「ミニさむ」とともに同鉄道で保護し、駅猫として暮らしていた。「おさむ」の名前は「黒ネコのタンゴ」をヒットさせた皆川おさむさんにちなんだもので、人懐こく、自由気ままに歩き回る姿は、地元だけでなく、訪れる観光客にも人気となった。11年3月に発生した東日本大震災の影響で全線不通となった時も「おさむ」目当ての観光客が訪れ、同鉄道が廃線の危機を乗り越える原動力ともなった。

ホームにたたずむ駅猫おさむ=茨城県ひたちなか市の那珂湊駅で2018年8月15日、米田堅持撮影

 お別れ会では、参列者全員で黙とう後、同鉄道で「おさむ」の世話をしていた運輸部業務課の野村徹さんが「あと1カ月で那珂湊駅へやってきて10年というタイミングで死んでしまった。最後の1週間ほどは、食事中の自分のところに来たりした。最後に甘えたかったのかもしれない」と「おさむ」の思い出や死んだ時の経緯を説明。

 同鉄道を支援し、駅猫の写真を撮り続けてきた「おらが湊鐵道応援団」の船越知弘さん(52)は「列車がやってくる時間にはホームで安全確認、列車の発車確認をしてお客様を出迎えて、お客様が笑顔になるのが印象的だった」と弔辞を読み上げた。

駅猫おさむのお別れ会でホームに設置された祭壇=茨城県ひたちなか市の那珂湊駅で2019年7月6日午前11時53分、米田堅持撮影

 また「おさむ」の健康管理をしてきたクリス動物病院の菊池学院長が「おさむ」の闘病と治療の経緯を話した後、もう1匹の駅猫「ミニさむ」について「皆さんのサポートをお願いしたいが、病気治療のために特別な食事を用意しているので、えさは持ってこないでほしい」と呼びかけた。

 最後に同鉄道の吉田千秋社長が「おさむと一緒に(全線不通となった)東日本大震災を乗り越え、不可能と思われた黒字化も達成できた。おさむの功績は大きく、亡き後を試されているように思う。自由気ままなミニさむと一緒にがんばっていきたい」とあいさつをした。

 同駅のホームには約300人が集まり、那珂湊駅のアイコンとして愛された駅猫の死を悼んだ。【米田堅持】

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