メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

中満泉さんから「地球を変えるあなたへ」

(4)ジェンダー平等  少女よ! 大志を抱け

教育は社会進出に欠かせません。女子教育を支援するNPO団体の寮から登校する少女たち。笑顔で「行ってきます」=ネパール・ポカラで2015年

[PR]

 今日きょう性別せいべつにかかわらず、女性じょせい男性だんせい希望きぼうするしょくについたりゆめ達成たっせいしたりでき、正当せいとう評価ひょうかされる社会しゃかいをつくろう、というおはなしたりまえのようですが、世界せかいでも実現じつげんされているとはえません。とく日本にっぽんは、おおきくおくれをっています。

     「世界経済せかいけいざいフォーラム」という団体だんたい発表はっぴょうした2018ねんの「ジェンダーギャップ(男女格差だんじょかくさ指数しすう」では、日本にっぽん総合そうごうで149カこくなか110。これはG7(主要7か国)のちゅうでは当然とうぜん最下位さいかい経済けいざい分野ぶんやでは117政治せいじ分野ぶんやではなんと125です。

     なぜジェンダー平等びょうどう必要ひつようなのでしょうか。理由りゆうふたつ。まず、これが日本国にほんこく憲法けんぽうや、人権じんけんかんする国際こくさいてき合意ごういでもあきらかなように、まさしく、なすべきことであるからです。第二だいにに、女性じょせい男性だんせいおなじように決定けってい参加さんかすることで、結果けっかあきらかにくなるからです。たとえば、行政ぎょうせいサービスや国家こっか政策せいさくでも、女性じょせいのニーズに丁寧ていねい対応たいおうできなければ、本来ほんらい役割やくわりたしているとはえません。国連こくれんかかわる交渉こうしょうでも、男性だんせいだけで合意ごういされた和平合意わへいごうい長続ながつづきしないのです。武装ぶそうグループのリーダーだけで権力けんりょくうような合意ごういでは、紛争ふんそう要因よういんをなくすことができないからです。

     日本にっぽんでは「ジェンダー平等びょうどうによって社会しゃかい全体ぜんたい恩恵おんけいがある」という理解りかいはまだまだのようです。職場しょくばなどで女性じょせいをもっと昇進しょうしんさせようとうと「女性じょせいにげたをかせるのか」と反論はんろんされます。でも医学部いがくぶ入試にゅうし男子だんし受験生じゅけんせい不当ふとう加点かてんしていたというニュースから、日本にっぽんではたかげたをかせてもらっているのは男性だんせいだとわかりました。

     この状況じょうきょうえるためになにをすればいいでしょうか。重要じゅうようなことがみっつあります。

     まず、なんであれおおきな改革かいかくをする場合ばあい明確めいかく数値すうち目標もくひょう強引ごういんなぐらいの実施じっし計画けいかくつくり、実施じっし状況じょうきょう監視かんしするのです。国連こくれんでは、グテレス事務総長じむそうちょうになってからぜん組織そしき男女だんじょかずおなじにする目標もくひょうてました。1ねん以内いないにまず幹部かんぶレベルで同数どうすう達成たっせいいま職員しょくいん男女比率だんじょひりつつね監視かんしされ、かく部門ぶもんのトップに、男女だんじょ同数どうすう達成たっせいすることがもとめられています。つまり、軍縮ぐんしゅくではわたし責任せきにん

     「クオータ(て)制度せいど」も有効ゆうこうです。議員ぎいん企業きぎょう役員やくいんのうち、一定いってい割合わりあい女性じょせいにすることを義務ぎむします。これをれるくにえ、成果せいかげています。

     ふたに、社会しゃかい全体ぜんたいはたらかたものかんがかた徹底的てっていてきえなくてはなりません。希望きぼうするどもが託児所たくじしょはいれるようにするなど制度せいどととのえるのも重要じゅうようですが、身近みぢかなところにえられることがたくさんあります。たとえば国連こくれん幹部かんぶは、講演こうえんしゃ男性だんせいのみの会議かいぎではスピーチはできません。男性だんせいのみで物事ものごとめる、というイメージのみを手伝てつだうことになるからです。職場しょくばでも、会議かいぎおそ時間じかんにしないとか、テクノロジーを活用かつようして長時間ちょうじかん会社かいしゃにいることは効率こうりつだとかんがかたえられます。ハラスメントにこえげていくこともかせません。これらはすべ女性じょせいだけでなく男性だんせいにとってもいいことです。

     そしてみっつめ、とくにこれをんでくれている女子じょしみなさんに。日本にっぽんでは、ドラマでも「めるのは男性だんせい」というような男女だんじょ役割やくわりみがつねにあります。でも、女性じょせいだからできないことは何一なにひとつない、としんじてほしい。ゆめをあきらめないでほしい。ゆめ応援おうえんしてくれるひとや、ロールモデル(お手本てほんになる人物じんぶつ)をってください。わたしはアメリカ留学りゅうがくちゅう議会ぎかいでインターンをしたときはじめてロールモデルをちました。パトリシア・シュローダー議員ぎいんに「女性じょせいなかえるのよ」とわれました。議員ぎいんのオフィスを指揮しきしていたのもスーザンという30だい女性じょせいでした。有能ゆうのうで、でもさくで、えらそうにしてなくて、なんでもおしえてくれてはげましてくれました。彼女かのじょたちにわなかったら、いまわたしはなかったかもしれません。

     そして21世紀せいき頑張がんば女子じょし応援おうえんするのがカッコイイ男子だんしです。男女だんじょともにみやすいしあわせな社会しゃかいにしたいです。

     少女しょうじょよ、そしてしょうねんよ、大志たいしいだけ!

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 3分でわかる政治の基礎知識 「27億円」秋篠宮さまが公費支出に疑問 大嘗祭の秘儀と費用

    2. 「桜を見る会、20年開催中止」安倍首相が説明の意思 衆参予算委で

    3. 「桜を見る会、気にくわない」安倍首相写るポスター損壊容疑 80歳男逮捕 兵庫

    4. 月夜に浮かぶ「青い池」 幻想的な光景に感嘆 北海道・美瑛

    5. 実は飲食物が予算案の3.5倍だった「桜を見る会」の「国会軽視」

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです