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論の周辺

戦後日本の原点、問い続けて

 5月16日に亡くなった文芸評論家、加藤典洋さんの著書『9条入門』(創元社)について書く。奥付の発行日は「4月20日」。その後、5月10日発行の『完本 太宰と井伏』(講談社文芸文庫)が出たが、これは2007年刊行の本の増補版だから、実質的には『9条入門』が生前最後の著作といえる。

 「遺著」は記者にも4月半ばごろ、版元を通して送られてきた。そこには著者の記したA4判1枚の手紙が同封されていた。一部を引用させてもらう。「9条」はもちろん日本国憲法の9条を指す。

 「護憲論からも改憲論からも離れ、まず憲法とわれわれの関係の初期形、9条の出生の秘密を明らかにするところからスタートしました。全体として、数ヶ月ですむと思って始めた仕事に一年余の時間をかける結果となり、自分の体調もやや損ねることになりましたが、誰かがやらなければならない仕事だったろうと、いまは納得しています」

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