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アンコール

リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団 サン=サーンスの華麗な調べ=評・大木正純

 60年近い歴史を誇るベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団が久しぶりに日本を訪れた。率いるは8年来の音楽監督クリスティアン・アルミンク。長く新日本フィルと名コンビを組み、日本での評価も高い人物だ。

 プログラムの前半には、多くの聴衆がステージで聴くのは初めてと思われる、珍しい曲目が二つ並ぶ。まずベルギーの作曲家ギョーム・ルクーの「弦楽のためのアダージョ」。演奏時間10分あまりの小品で、ウェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章」やプッチーニの「菊」を思わせる、美しくも切ないエレジーだ。悲痛な音調の中に浮かび上がる、美への切実な憧れが、若き天才の面影を伝える。アルミンクは比較的大きな編成の弦楽合奏に、その深い思いを語…

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