ごめん--。思わず、心でうめいた。今まで社会を変えられずにきた自分たちを恥じた。
同志社大法学部の大学生らを前に「夫婦別姓」をテーマに講演したときのこと。質疑応答で、参加者の若い女性が挙手してくれた。結婚したばかり。結婚前、夫は「僕が姓を変える」と言ったが、親類の反発を受け、断念。結局、彼女の方が自分の姓を手放した。
「通帳などの名義変更で、大切な自分の名字にバッテンをつけられ、修正された。とても苦しかった」。感情がこみ上げるのを何度も押し殺し、冷静さを懸命に保とうと語る姿に、私の方が泣きそうになった。
この記事は有料記事です。
残り677文字(全文932文字)
毎時01分更新
20日に就任する米国のバイデン新大統領の下、日米・米中関係…
◇宇佐見(うさみ)りんさん(21) 「胸いっぱいです」。率…
2021年は主な国際機関のトップを選ぶ五つの選挙が予定され…