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昨年7月の西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区のパン店「pain porte(パンポルト)」が19日に本格再開するのを前に8日、神戸市や広島県福山市などから23のパン店が駆けつけ「復興真備パンまつり」が開かれた。開店前から約150人が並び、リニューアルオープンを祝った。【戸田紗友莉】
常連客の声や同業者、支援後押し
パンポルトは戸澤実さん(40)と妻の由加里さん(34)が2013年に開いた。口コミで客が増え、ようやく生活が軌道に乗ったところで被災。自宅兼店舗も2階の床上まで浸水。1階にあったパンを焼く機械など総額2000万円以上の約30台がほぼ使えなくなった。一時は移転も考えたが、近所の人たちの「ここで再開してほしい」という声に背中を押され、同じ場所での再建を決めた。
2人を支えたのは地域住民と同業者の支援だった。片付けには日頃戸澤さんが参加しているパン作りの勉強会のメンバーが駆けつけ、店頭に義援金付きの商品を並べたパン店もあった。昨年9月からコンテナの仮設店舗で営業再開する時には、倉敷市玉島中央町のパン店などが調理場を使わせてくれた。「また前と同じようにパンが買えてうれしい」という常連客の言葉が2人を励ました。今年6月末に店舗の調理場が完成し、19日からは建…
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