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月刊パラリンピック

パラスポーツからの贈りもの 心つなぐ義足の神様=越智貴雄

義足の調整を行う臼井さん(左)と世界記録を出した湯口=写真家・越智貴雄さん撮影

 朝の散歩中、携帯に1通のメールが届いた。「今日、地方から日帰りで義足の調整と受け取りに来る女性がいるので、写真を撮ってもらえないですか?」。義肢装具士の臼井二美男さん(鉄道弘済会義肢装具サポートセンター)からだった。

 お昼過ぎに製作所を訪ねると、ファッションセンスの光る女性がいた。「臼井さんの作る義足は痛みが出にくく心地いい」と話す。撮影前は恥ずかしいと緊張していた様子だったが、撮影後は、はにかんだような笑顔だった。臼井さんはスポーツ義足製作の第一人者で、臼井さんの誘いをきっかけに多数のパラリンピアンが生まれている。

 6月に行われたパラ陸上の日本選手権では、両脚大腿(だいたい)義足の湯口英理菜(日体大)が100メートルと200メートルで世界記録を更新した。両脚大腿義足で走れる女子選手は世界でもまれだ。立つこともままならなかった湯口と、粘り強く、走れるところまで共に歩んだのが臼井さんだった。義足作りの天才であると同時に、人の心をポジティブにする天才でもある。100分の1秒を争う繊細な調整が必要なスポーツ義足製作…

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