不適切営業、常態化か かんぽ保険料2.2万件二重徴収

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かんぽ生命のロゴ=日本郵政提供
かんぽ生命のロゴ=日本郵政提供

 かんぽ生命保険は9日、顧客の保険乗り換えの際に、新旧の保険料を6カ月以上にわたり二重に受け取っていた事例が約2万2000件あったと公表した。保険を販売した郵便局員が手当増額を目当てに意図的に旧契約の解約時期を遅らせていた疑いがあり、件数はさらに膨らむ可能性がある。かんぽ生命ではこれとは別に、顧客に不利益が生じた乗り換え契約が2万3900件あったことが判明。金融庁は不適切な営業が常態化していた疑いがあるとみて、業務改善命令など行政処分の検討に入った。

 一連の問題を受け、かんぽ生命の植平光彦社長と日本郵便の横山邦男社長は10日、東京都内で記者会見を開いて謝罪する予定。麻生太郎金融担当相は9日の閣議後の記者会見で「保険の募集業務の適切性が問題だと認められた場合は必要な改善を促す」と述べた。

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