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日本文化をハザマで考える

第7回 ブードゥー教の儀式に強い興味を持ったジェームス・ボンドと三島由紀夫

神事を行うブードゥー教の司祭=ゲッティ

 1954年に出版された007ジェームス・ボンドの小説第2作「死ぬのは奴らだ」で、作者のイアン・フレミングはボンドをニューヨークに送っている。ボンドはホテルの一室でくつろぎ、いつもとはかなり違う事をする。ロンドンにいる彼の上司「M」から薦められた本を読む。それはパトリック・リー・ファーマーの「旅行者の木」という本であった。

 実際、フレミングは「死ぬのは奴らだ」の中で、ファーマーのブードゥー教(ハイチなどで盛んな民間信仰)に関する描写を5ページにわたってそのまま引用するという、全くすごい事をしてみせる。この秘密情報を手に入れたボンドは、このブードゥー教の秘儀を使うハーレムの「ミスター・ビッグ」に立ち向かうことができたのだ。

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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