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南インドの東海岸に位置する都市チェンナイ(旧マドラス)。ここに、世界が注目する小さな出版社がある。
タラブックスは1994年、2人の女性が設立。その独自の本作りが一望できる展覧会「世界を変える美しい本インド・タラブックスの挑戦」が京都市左京区の細見美術館で開催中だ。
本のジャンルは民話や神話を含む児童文学、小説、アートブックと幅広く、内容も一から作るものがほとんどだ。会場で目を引くのは、民俗画が巧みにデザインされた絵本の数々。インドでは児童書の出版があまりないため、「自国の文化から生まれる子ども向けの本作りを」が創業時のコンセプトとなった。
広く知られるのは手すきの紙にシルクスクリーンで刷る手製本。代表作「夜の木」は2008年、伊ボローニャ国際児童図書展で受賞し、タラブックスの名を世に知らしめた。
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