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憂楽帳

琳派の遺伝子

 先月下旬、東京出張のついでに「クリムト展」をのぞいた。クリムトは19世紀末ウィーンを代表する画家だ。官能性が漂い、装飾的な絵画は日本でも人気が高い。平日にもかかわらず、会場の東京都美術館には長い列ができていた。

 美術担当記者の私は、クリムトの作品を実際に見て、日本美術の影響の大きさを感じた。ゴッホやモネが日本の浮世絵に啓発され、制作に取り組んだ話は有名だが、クリム…

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