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平和をたずねて

昭和の戦争を語る/27 力を増す声高「国体」論=広岩近広 /大阪

 --最後の元老、西園寺公望は天皇や皇室の権威が傷つけられてはならない、というのが確固たる信念でした。だから西園寺は、皇族が官職に就くことに反対の立場を通します。

 皇族が総長になれば、次長が皇族の権威をかさに着て実権を振るいやすい。失態が生ずれば、皇族の総長にも責任が及ぶので、結果として皇室の権威に傷がつく、というのが西園寺の考えでした。

 ところが「皇道派」の荒木貞夫が陸相になると、陸軍の主張に重みをもたせるために閑院宮載仁(ことひと)親王を参謀総長に充てます。対抗上から海軍は伏見宮博恭(ひろやす)王を軍令部長につけ、職名を軍令部総長と改めました。皇族内閣論も出ましたが、取り巻きが自在に動いたあげく、その責任が皇族に及ぶのは明らかです。

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