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パラアスリート交差点2020

やってみる 2点の重み、ひしひし=車いすバスケットボール・鳥海連志

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 6月下旬の1週間、僕は男子日本代表の遠征で米テキサス州アーリントンに滞在しました。テキサス大アーリントン校で行われた日本、米国、スペインの3カ国対抗親善試合に参加するためです。2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで米国は金メダル、スペインは銀メダル、日本は9位でした。20年東京大会で金メダルを目指す日本にとっては、(現在の力を試す)格好の対戦相手です。

     米国は高さこそありませんが、攻撃がシステム化しています。全体にスピードが速く、シュートの確率もかなり高い。一方、スペインは高さを生かしたゴール下の戦術にたけています。高さがあると攻撃だけでなく、リバウンドでも有利です。

     試合前、及川晋平ヘッドコーチから、こんな話がありました。「スペインとは昨年からいい試合をしている。クロスゲームに持ち込みたい。現時点での実力では、米国にはかなわない。100%の力でぶつかった時に、どこが足りないのか見いだしていこう」。僕もそのつもりで臨みました。

     試合は両チームと3試合ずつ戦う形式で、日本は0勝6敗で一回も勝てませんでした。しかし、スペインとの対戦ではクロスゲームに持ち込めており、第3戦は58-60という惜敗でした。あと1ゴールが遠い。2点の重みをひしひしと感じました。

     米国には歯が立ちませんでした。パス、シュート、車いすを操るチェアスキルと、すべてにおいて日本よりレベルが高かったです。改めてすごさを認識したのが、ジェーク・ウィリアムズ選手です。ローポインターと呼ばれる比較的障害が重い選手ですが、シュートセンスが抜きんでています。米国で一番のシューターだと思います。

     来年の東京パラリンピックまでもうすぐ残り400日です。今回の遠征を通じて、いい意味でも悪い意味でも米国、スペインとの差を感じました。しかし、僕らにはまだ可能性があると思います。一つは、今まで積み重ねてきた土台があるということ。もう一つは、単純に伸びしろが大きいということです。強豪との差を埋められるかどうかは今後に懸かっています。(あすは車いすラグビーの倉橋香衣です)(タイトルは自筆)


     Q 東京パラリンピックは猛暑が懸念されています。どんな暑さ対策をしていますか。

     A 暑さが得意というわけではありませんが、寒いよりは暑い方が好きです。先日の米国遠征では、外はとても暑いのに、体育館はガンガンに冷房が利いていて閉口しました。自宅では冷房をつけず、扇風機を回して過ごしています。

     暑さ対策では、水分を取ることがもちろんですが、体重の増減に気を配っています。どれだけの水分が汗や尿として体外に排出されているかを把握して、水分補給の量を決めています。


     ■人物略歴

    ちょうかい・れんし

     長崎市出身。手や脚に先天性の障害があり、3歳で両膝下を切断。中学1年で車いすバスケットボールを始め、高校1年で日本代表入りした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック代表。17年のU23(23歳以下)世界選手権でベスト5(優秀選手)に選ばれた。WOWOW所属。20歳。(タイトルは自筆)

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