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後期高齢者に「仕送り」35万円 給与天引きで自覚薄く

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待合室にはお年寄りや子どもの姿が絶えない=青森県大間町で2007年2月26日、竹内幹撮影
待合室にはお年寄りや子どもの姿が絶えない=青森県大間町で2007年2月26日、竹内幹撮影

 75歳以上の後期高齢者の人には1人当たり年間約91万円の医療費がかかっている。このお金は何で賄っているのだろうか。

 患者本人が病院窓口で原則1割の自己負担分を払う。残りについては、半分が税金、1割を後期高齢者の人たちが納めている保険料で、あとの4割は現役世代が負担している。これをさまざまな調整の仕組みを勘案して計算すると、現役世代は1人の後期高齢者に対して毎年、約35万円を「仕送り」していることになる。

 日本が世界に誇る「国民皆保険制度」だが、現役世代の仕送り頼みというのが現実だ。こうした仕組みは、あなたが高齢者になる日まで続けられるのだろうか。

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