再犯ほぼゼロ 少年院出院者 職食住丸ごと支援 孤独防ぐNPOに注目

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
少年院を出た後、クラージュで社会復帰した望月優矢さん(中央)と室田斉専務理事(右)=東京都杉並区で、飯田憲撮影
少年院を出た後、クラージュで社会復帰した望月優矢さん(中央)と室田斉専務理事(右)=東京都杉並区で、飯田憲撮影

 少年院出院者の社会復帰を後押しするNPO法人「クラージュ」(東京都)が、社会への高い定着率で注目を集めている。社会復帰のための「自立準備ホーム」と協力企業を一体で運営し、「職・食・住」がそろった環境が特徴。さまざまなトラブルに対応する弁護士も控え、専門家は「多感な少年だからこそ実社会に慣れるまでの環境が欠かせない」と指摘している。

 「いただきます!」。平日の午後7時、東京都杉並区の飲食店に作業着姿の少年たちが集まってきた。店のメニューにないカレーをほおばり、談笑する。いずれも少年院に入った経験があり、現在はクラージュの役員が経営する住宅リフォーム会社で営業職として働く。

この記事は有料記事です。

残り816文字(全文1105文字)

あわせて読みたい

ニュース特集