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米中対立と日韓摩擦 負の連鎖生む経済制裁=東京大公共政策大学院長・高原明生

G20サミットに合わせて行われたトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席の首脳会談=大阪市で6月29日、ロイター
G20サミットに合わせて行われたトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席の首脳会談=大阪市で6月29日、ロイター

 自由貿易の基本原則を確認して、大阪G20サミットが終了した。その前後で世界がどれだけ変わったのかといえば、首脳宣言=1=などに目新しい合意はさほど多くなかったかもしれない。それでも、国際的なデータ流通の促進や、プラスチックごみの海洋投棄のゼロ化などについて、世界的な潮流をつくることに寄与する会議だったと評価できよう。また、この2点について「大阪トラック」、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」という道筋や目標が設定されたことは日本の外交上の得点であった。だが、実質的な進展を実現し、これらの名称を世界で定着させるためには引き続き努力が求められるだろう。

 サミットでは四つのセッションが開かれたが、何せ首脳の数が多いためすべてのセッションで誰もが発言できるわけではない。一人の首脳の平均発言数は会議を通して2回ほどのようだ。そこでG20のもう一つの「華」は、この機会を利用して会議の場外で行われる数々の首脳会談である。なかでも、トランプ大統領と習近平国家主席との間で行われた米中首脳会談には世界の耳目が集まった。

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