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東日本大震災 記憶つなぐ防災紙芝居 小2で被災、岩手・大槌高生 「自分たちができることを」

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防災紙芝居を制作した大槌高2年の(前列左から)佐々木結菜さん、土沢葵さん、藤社彩乃さん。松橋郁子教諭(後列左)らが見守る=岩手県大槌町で、中尾卓英撮影
防災紙芝居を制作した大槌高2年の(前列左から)佐々木結菜さん、土沢葵さん、藤社彩乃さん。松橋郁子教諭(後列左)らが見守る=岩手県大槌町で、中尾卓英撮影

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町の県立大槌高校の生徒3人が、防災紙芝居作りに取り組んでいる。小学校低学年で震災に遭い、津波を記憶している最も若い世代は「震災後に生まれた古里の子どもたちが親しみやすい形で、命を守ることの大切さを学べる紙芝居にしたい」と語る。【中尾卓英】

 大槌高は震災で、卒業式を終えた3年生ら6人が犠牲になった。避難所になった学校で、生徒たちは避難者名簿を作り、救援物資を配った。

 2013年には地域の復興に貢献するための「復興研究会」を作る。まちづくりの過程を写真と映像で記録する定点観測などの活動に、生徒の8割が参加してきた。

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