SOCIETY'S MESSAGE

体育学部卒のアナウンサー第一号として、スポーツの現場からとびきりの感動を届けたい

2019年7月16日掲出

中京テレビ放送株式会社

阿部 芳美さん

 

大学時代はボランティアや海外研修、球場でのアルバイトなどを幅広く経験

 「大学生になったら、大学時代にしかできないことに挑戦したい」という想いを抱いて入学した阿部芳美さんは、授業以外にもさまざまな活動に参加した。

 1年次には、地元の中学生を対象としたスポーツクラブを運営するNPO 法人「東海スポーツコミュニティクラブ」の立ち上げに参画。選手たちが大学の施設を使ってのびのびと練習できるよう、施設の管理や練習日の調整、保護者への連絡などを担った。さらに1・2年次の春休みには、プロ野球・読売ジャイアンツの春季キャンプのインターンシップにも参加し、見学ツアーの案内役などを担当した。

 「子どものころからスポーツは見るのもプレーするのも好きでしたが、サポートする側は初経験。どうすれば選手や関係者に喜んでもらえるかという、新しい視点を培うことができました」

 課外活動と並行して、アルバイトにも精を出した。選んだ仕事は、東京ドームでのビール売り。「授業後に約2時間かけて東京ドームまで通うのは大変でしたが、大好きなスポーツの現場に立てることや、マニュアルではなく自分で考えて行動できる点が面白く、3年間続けることができました」と阿部さん。観客の動向や試合展開に応じて声のかけ方を変えるなど、自分なりに工夫を凝らしたことで、売り上げもどんどんアップしていったという。

 阿部さんが積極的にスポーツの現場に関わったのは、スポーツアナウンサーの仕事に興味を持っていたからでもある。入学当初は漠然とした憧れにすぎなかったその夢は、2年次にアメリカでの「スポーツ& レジャー海外実習」に参加したことで決定的なものとなった。

 「現地でスポーツを観戦して驚いたのは、日本以上にスポーツが地域に根付き、住民に愛されていること。さらに、その文化を支えるボストンの放送局を見学したことで、私もスポーツの魅力を伝える仕事に就きたいと、本気で考えるようになりました」

 

自らの力でチャンスをつかみ、アナウンサーになる夢を実現

 アナウンサーになるという明確な目標ができた阿部さんだが、その時点で東海大学体育学部卒のアナウンサーは、確認できる限り一人もいなかった。前例のない挑戦を「無謀だ」と断じる人もいたというが、阿部さんは自らの夢を進んで周囲に語った。それは、1年次生のときに「湘南望星ゼミナール」で聞いた講演が印象に残っていたからだ。

 「講演者は、ボストン・レッドソックスの広報担当である吉村幹生氏。夢は口に出すほどチャンスが巡ってくるという言葉が心に刺さり、それをそのまま実践したのです」

 すると、チャンスは本当に巡ってきた。アナウンサー志望の体育学部生がいるといううわさを聞きつけた人づてに、体育学部創設50周年記念式典の司会や、ラジオ番組の進行アシスタントといった依頼が舞い込むようになったのだ。大勢の人前で話す経験を積むことで自信をつけた阿部さんは、「恥ずかしくても夢を語り続けた甲斐があった」と振り返る。

 こうした大学時代のさまざまな挑戦が実を結び、体育学部卒のアナウンサー第一号となった阿部さん。中京テレビに入社後は、ニュースの中継やナレーション、イベントの司会など、さまざまな業務に携わっている。その中にはもちろん、高校サッカーの中継リポートといったスポーツ関連の仕事もある。

 「中でも印象に残っているのは、女子バレーボールの荒木絵里香選手にインタビューしたことです。学生時代からテレビで見て応援していた選手にお会いでき、単純にうれしいと思う半面、相手から話を聞き出す難しさも痛感。競技の面白さや選手自身の魅力を視聴者に伝えるためには、話すだけではなく聞く力にも磨きをかけねばと反省しました」

 大学時代に知り合うことができたスポーツ関係者とのつながりも、今の彼女の支えとなっている。ラグビー協会で働く先輩や、プレーヤーとして活躍する友人らと情報交換をしているほか、かつてインターンシップでお世話になった読売ジャイアンツの広報担当者とも、再会の機会を得た。

 「目標は、体育学部で学んだ知識や経験を活かし、スポーツの感動や素晴らしさを発信し続けていくこと。2020 年以後も、スポーツ人気が失速するどころかますます盛り上がっていくよう、アナウンサーとして何ができるか考えていきたいと思います」


中京テレビ放送株式会社 編成局 アナウンス部

阿部 芳美(あべ よしみ)さん

2018年3月 東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科 卒業

1995年生まれ。神奈川県横浜市出身。幼少期からスポーツが好きで、水泳、ダンス、ハンドボールなど多彩な競技を経験。大学では東海大学野球部の元監督である伊藤栄治教授のゼミでスポーツマネジメントを学んだ。中京テレビ放送株式会社に入社後は、各部署での研修を経て昼のニュース番組でアナウンサーとしてデビューし、現在はニュース番組などを中心に幅広く活躍している。