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プーチンのロシア

プーチン氏の大統領就任を前に、ロシアを取り巻く課題や状況を分析する。

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ノルウェーと北方領土/下 修正し始めた「配慮」 警戒強め米軍駐留も

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ロシア側から見たノルウェーとの国境検問所。平日の早朝は車も人影もまばらだった=2019年6月4日、大前仁撮影
ロシア側から見たノルウェーとの国境検問所。平日の早朝は車も人影もまばらだった=2019年6月4日、大前仁撮影

 ロシアとノルウェーの領海が接するバレンツ海で5月末、合同の海難救助訓練が催された。昨年は双方が通訳を介し無線連絡を取り合ったが、今年は英語で会話した。「英語で直接やり取りする方がずっとスムーズ。明らかに改善された」。訓練を取材したノルウェー人ジャーナリストのトマス・ニールセン氏(50)はそう評価する。合同訓練は1993年から継続的に実施されているが、北極圏での航行が増加する中で重要性を増している。

 だが、この訓練の前日まで、バレンツ海は物々しい雰囲気に包まれていた。ロシア軍による大規模な演習が実施されていたのだ。ノルウェーも5月中旬まで、米国が主導してフィンランドで催した合同演習に参加しており、双方が強くけん制し合う構図だ。一方で協力を図りつつ、他方で対立を深める両国の難しい関係が改めて浮き彫りになった。

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