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トランプ米大統領は6月30日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と電撃的に会談した。会談前には現職の米大統領として初めて南北の境界線を越え、北朝鮮側に足を踏み入れた。会談の中身は北朝鮮の非核化に向けた実務協議の再開合意にとどまったが、これにより金氏の国内的地位は保たれたし、今後の成り行きに期待が集まる。
この様子を見ていて、ベトナムのある歴史学者の話を思い出した。歴史をたどれば、中国の王朝はかつてベトナムや朝鮮半島を支配してきた。このため、中国は今でもベトナム北部や、北朝鮮を中国固有の領土と考えていると思われる。中国東北部には朝鮮族が多数いるし、14世紀に李氏朝鮮を建国した李成桂は朝鮮族ではなく、漢人か女真族(満州人)、もしくはモンゴル人というのが多くの中国歴史家の見方だという。
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