メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

橋爪大三郎・評 『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録』=太永浩・著、鐸木昌之・監訳、李柳真、黒河星子・訳

 (文藝春秋・2376円)

 著者は二○一六年七月、イギリスの北朝鮮大使館を脱出して韓国に亡命した元駐英公使。歴代最高位の亡命外交官だ。金正日、金正恩政権の舞台裏を、外務省を中心に証言していく。

 本書で初めて、なるほどと思ったことが多い。第一。北朝鮮の核開発は、冷戦崩壊よりずっと前、朝鮮戦争時に始まった。原爆投下の噂(うわさ)が広まり、人びとは争って南に逃げ出した。金日成は原爆の心理的効果を思い知った。核開発が、体制存続をかけた至上命題になったのだ。

 第二。三階書記室の権力。北朝鮮の組織は完全な縦割りで、横のつながりがない。首領のいる三階建ての建物の、書記室が各組織の提案を整理し、決裁をあおぐ。書記室は立案能力はないが、絶大な権力をふるう。

この記事は有料記事です。

残り1109文字(全文1432文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. スーパーのカゴ、金網まで…BBQごみ「いたちごっこ」 禁止でも放置やまず

  2. 「予防効果一言も」「しゃべれなくなる」うがい薬発表翌日の吉村知事一問一答

  3. 「60」は首相の推薦者 桜を見る会、招待者名簿を初開示 06年開催

  4. 御巣鷹墜落事故で救出、今は3児の母に 川上慶子さんの伯父が振り返る35年

  5. 中学生の胸を触った疑い ジャンプ連載「アクタージュ」自称原作者を逮捕 警視庁

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです