メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

長くにらみ合った古代エジプトとヒッタイト王国が一戦交えたカデシュの戦いは…

[PR]

 長くにらみ合った古代エジプトとヒッタイト王国が一戦交えたカデシュの戦いは、わずか4日の激戦の末に終戦に至った。3000年以上も前の短期決戦が歴史に残るのは、記録が存在する世界最古の平和条約につながったからだ▲平和の追求、国境画定、相互不可侵などいまにつながる安全保障の要諦を押さえたうえで、第三国からの攻撃には共同防衛する約束までしていたことに驚く。世界最初の同盟条約でもあった。平和は100年近く続いたという▲強い国を味方につけたり、助け合ったりしながら自分の国の安全を守る。同盟の目的は紀元前から変わらない。国際情勢の変化が激しい現代では移ろいもあるだろうが、それでもトランプ米大統領の同盟論にはやはり首をかしげる▲日本が攻撃されたら米国は助けるが、米国が攻撃されても日本は助けてくれないと言う。日米安保条約は米国の防衛義務、日本の基地提供義務を相互に定める。それだけでは不公平だという理屈だ▲だが現実は違う。古くは朝鮮戦争で掃海活動を担い、近年では米国がまさに攻撃された米同時多発テロで海上自衛隊をインド洋に派遣した。イラク戦争でも国内論争を経て人道支援を実施した。いずれも米国を助けたはずなのに、それが理解されていないとすれば残念というほかない▲日本の安全保障にとって米国の存在は不可欠だ。米国にとっても太平洋を渡った先に位置する日本はアジアへの足場となっている。双方に利益があるからこその同盟である。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 東京メトロ東西線の線路上に支障物 一時全線運行見合わせ 飯田橋駅付近

  2. #排除する政治~学術会議問題を考える 「まるでモラハラのよう」 矛盾だらけの「改革」論議 名大・隠岐さや香教授

  3. 「富士山ビュー特急」運転席でふれあい 富士急イベントに親子連れが参加 山梨

  4. ヘイトスピーチ反対運動続けた崔江以子さんらに人権賞 罰則条例制定に貢献 東京弁護士会

  5. 社会から「消された存在」だった 18年軟禁された女性、自立探る今

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです