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記者の目

相模原殺傷事件から3年 「隔離福祉」にとどまる日本=岩下恭士(デジタル編集グループ)

月命日に園入り口に設置される献花台には、事件から3年を前に色とりどりの花が手向けられていた。奥に見える建物は再生が進む津久井やまゆり園=相模原市緑区で6月26日、木下翔太郎撮影

 2016年7月に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷するという事件が起きた。あれから3年になる。現場となった施設は解体され、社会的弱者を標的にした殺傷事件があったことも徐々に人々の記憶から薄れつつあるようだ。

 殺人罪などで起訴された元職員の植松聖被告(29)への非難や憤りが叫ばれる中、前代未聞のこの事件について、これまで私は何もコメントしなかった。理由は、バリアーが生まれるのは社会の側に問題があると考える「障害の社会モデル」的視点からは、そもそも津久井やまゆり園という施設を作ったことが罪なのであって、厳しく言えば、そういう施設に障害者を隔離することに疑問を持たなかった世の中の人々も植松被告と同罪ではないかと考えたからだ。

 障害児も地域の普通校で学ぶ「インクルーシブ(包括的な)教育」が芽生えつつある。一番訴えたいのは、津久井やまゆり園のような障害者施設や特別支援学校など障害者専用施設がある限り全ての人が差別されない共生社会は実現されないということだ。

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