「どうしても生きたいんです。リスクがあってもいいから、抗がん剤を投与してもらえないでしょうか」。当院で開催している膵(すい)がん教室でのある出来事です。
医師が言葉につまる中、他の患者さんが「先生だって何とかしてがんを治したいんだよ。でも、がんに完全には勝てない時があるんだよ。がんの診断を受けて生活が一変したことは、とてつもなく悔しい。でもこの人生、引き受けていかなきゃ。僕はそう思っているよ。悔しいよな」と声をかけてくださいました。
2014年、がん診療連携拠点病院でのがん相談支援センターの業務の一つに、医療従事者と患者会が共同して患者サロン開催を行うなど、患者活動への支援が位置づけられました。現在、各地のがん拠点病院で、がん体験者やその家族との交流の場や、患者さん向け教室の開催が増えています。
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