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記者の目

百舌鳥・古市古墳群、世界文化遺産 史跡指定で市民の手に=花澤茂人(大阪学芸部)

大山古墳(仁徳天皇陵)の拝所。世界遺産登録決定を受け、大勢の人が訪れるが、立ち入ることは許されない=堺市で8日、花澤茂人撮影

 大阪府の「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されることになった。その大きな特徴は、構成資産49基のうち29基が、宮内庁が天皇や皇族の墓などとして管理する「陵墓(りょうぼ)」だという点だ。天皇家の祖先祭祀(さいし)の場としての「静安と尊厳を守る」ために原則立ち入りが禁じられ、学術調査もされない。しかし、人類共通の遺産となった古墳群を未来に伝えていくためには、こうした現状が良いとは思えない。登録を機に、古墳群を含む歴史上重要な陵墓を史跡指定し、市民に身近な存在へと変えていくべきではないか。

 登録決定2日後の8日、主要な構成資産の一つ、大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵、堺市)を訪れた。「拝所(はいしょ)」と呼ばれる正面部分には鳥居が立ち、その向こうに森のような墳丘が見える。「みだりに域内に立ち入らぬこと」などと記された制札が掲げられている。観光客らしき人が20人ほどいたが、多くはボランティアガイドの説明を聞いて記念写真を撮ると去っていった。「これだけかあ」という男性の声が聞こえた。

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