特集

京アニ放火殺人

2019年7月、京都アニメーションのスタジオが放火され、社員ら36人が死亡、32人が重軽傷を負いました。

特集一覧

服破れ、髪も焼け、真っ黒「地獄絵図だった」 京アニ放火

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
煙を上げる「京都アニメーション」第1スタジオ。後方は京阪宇治線六地蔵駅=京都市伏見区で2019年7月18日午前11時29分、本社ヘリから山田尚弘撮影
煙を上げる「京都アニメーション」第1スタジオ。後方は京阪宇治線六地蔵駅=京都市伏見区で2019年7月18日午前11時29分、本社ヘリから山田尚弘撮影

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで18日午前発生した爆発を伴う火災。凶悪な行為が多くの人たちの命を奪い、負傷者や家族の人生も暗転させた。「静かな街なのに、信じられない」「地獄絵図だった」。現場を目撃した地域住民は、恐怖に身を震わせた。【隈元悠太、菅沼舞、菅健吾】

 「ドーン」。午前10時半ごろ、息が止まるほどのごう音が、スタジオのある住宅街の平穏な朝を打ち砕いた。近くに住むパートの女性(38)は、出勤のために自宅を出たところで、火災現場の方から2、3人の人が歩いて来るのを見た。全身をやけどし、服が破れ、髪も焼けていた。「助けを求めて近くの民家の呼び鈴を鳴らしていた」と言い、「あまりの恐怖で、気分が悪くなった」と振り返った。

 また、近くの会社に勤務する女性は「破裂音がして、男女のキャー、ワーという悲鳴が聞こえたのでバルコニーに出たら、建物の窓から火が出て黒煙が立ち込めていた。2階か3階の窓にしがみついている男性もいた」と証言した。負傷者が運ばれた病院によると、2階から飛び降りてけがをした人もいたという。

この記事は有料記事です。

残り429文字(全文901文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集