京アニは「00年代アニメ業界の開拓者」実在の舞台を細密に描写し「聖地巡礼」広める

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 作品の舞台を巡る「聖地巡礼」ブームの先駆けとなった「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」、女子高生の日常を描き同世代の支持を得た「けいおん!」――。数々のヒット作を生み出した「京都アニメーション」は、その独自性や革新性でアニメ業界に大きな存在感を示していた。

 アニメ監督でもある大阪芸術大キャラクター造形学科の谷田部勝義教授は「京都アニメーションは、関西ではほぼ唯一の大きなアニメ会社」と話す。アニメ会社が集中する東京では作画や仕上げ、撮影など分業化が進み、会社同士のネットワークの中でアニメが作られることが多いが、京アニはほとんどの工程を社内で完結しているという。「昔ながらの家族的な作り方をする中で、ほかの作品の影響を受けずに独自の発達をした。それが個性になり、一種のブランドとなっている」と評価する。

 作品もオリジナルが多く、「普通にいそうな子たちの日常を丁寧に描写する。地味で手間がかかるが、その身近さが多くのファンを生み出す理由ではないか」と分析する。

この記事は有料記事です。

残り664文字(全文1094文字)

あわせて読みたい

ニュース特集