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シネマの週末・時代の目

存在のない子供たち 罪に問われるべきは

 中東の貧民窟で、両親に出生届も出されず育った12歳のゼイン(ゼイン・アル・ラフィーア)は、危うい商売で多くの兄妹を養っていた。妹が家主に売られ結婚させられたことをきっかけに家を飛び出し、赤ん坊を抱えたラヒル(ヨルダノス・シフェラウ)の元に身を寄せる。が、ラヒルも拘束される。赤ん坊と取り残されてしまったゼインは、盗みや、処方箋で入手した薬の横流しなどあらゆる手段で二つの命を守ろうとする。

 「自分を産んだ罪」で両親を訴え、法廷で証言するゼインの回想形式で物語は進む。リサーチに基づくフィクション。生々しく描かれた難民たちの過酷な境遇に圧倒され、痛々しくもたくましくしたたかなゼインの姿に、打ちのめされずにいられない。一方で、無計画に子供を増やし、教育も受けさせず子供たちを働かせるゼインの両親も、犠牲者であることが示される。難民として故国を後にし、差別的な待遇の中で底辺の生活を余儀なくさ…

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