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サザンオールスターズ 音楽の自由、ここに至れり

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撮影:西槇太一
撮影:西槇太一

 <楽庫(らっこ)>

 この選曲は何だ。打ちのめされるように引き込まれていったのは、「東京VICTORY」でドーム中が歓喜の雄たけびの声を上げて始まったコンサートの中盤だった。

 “歴史の闇に埋もれ時に弄(もてあそ)ばれて今ここに生まれ変わるよ”と歌われる原由子ボーカルの「北鎌倉の思い出」を皮切りに「古戦場で濡れん坊は昭和のHero」「JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)」。それぞれの曲の中の「洋」と「和」。万葉言葉と言うのだろうか。日常生活で使われることもなくなった古文調の歌詞がジャズやレゲエのうねるような演奏に溶け合っている。

 サザンオールスターズの最大の功績は、戦後の音楽ファンの中にあった「洋楽の呪縛」を解き放ったことだと思う。「アメリカ文化」と言ってもいい。“雅(みやび)白たへの”で始まる「CRY哀CRY」、“モンローのパンティ”まで登場する「HAIR」。ロック、ファンク、ソウル、サンバ、ブルース、ディスコ、僕らが経験した「洋楽」の膨大な要素が絢爛(けんらん)で壮大なバンドサウンドに昇華してゆく。

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