メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

すし屋の茶わんでおなじみ…

[PR]

 すし屋の茶わんでおなじみ、魚偏漢字のクイズである。さて「〓」「鮗」「〓」、それぞれ何と読むか? 実はどれもみなコノシロと読む。光りもののねたの代表、コハダはコノシロの小さいものをいう▲魚偏漢字をいくつも独占する魚もいれば、よく食べられる魚でも魚偏漢字のないものもある。代表的なのがサンマで、漢字ではもっぱら秋刀魚である。だが、かつて魚河岸では本来コノシロを指す「〓」でサンマを表したことがある▲もちろん魚偏漢字の不公平是正のためではない。江戸時代から明治にかけてサンマが大量に入ったときの魚河岸はまさに上を下へのお祭り騒ぎとなった。作家の岡本綺堂(おかもと・きどう)はそこで「〓」の字が当てられるようになったと説明している▲今や「祭」とは無縁の深刻な不漁の続く日本のサンマ漁である。その資源枯渇が心配されるなか、日本や中国、台湾など8カ国・地域が参加する北太平洋漁業委は初めて北太平洋全体で年55万トンを上限とする漁獲枠の導入で合意した▲近海を主漁場とする日本に対し、公海で漁獲量を伸ばす中国などが反対してきた漁獲枠設定である。今回は調査で資源量の激減が確認されたため、中国も全体的な枠の設定には応じた。ただ国・地域別の漁獲枠設定は来年以降となる▲ちなみに中国語もサンマは魚偏漢字でなく秋刀魚の表記を用いる。中国の人がその味に目覚めたのを残念がるつもりはないが、この大洋の恵みを末永く分かち合うためには互いに魚偏に「枠」を当てたいところだ。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. さいたま小4殺害 一家を知る人ら「信じられない」「なぜ」 遺棄容疑、父逮捕に

    2. 遺棄容疑で逮捕の父「若くてすらっとした印象」 「親子3人仲が良さそうだった」との声も

    3. 男子高校生を買春容疑、小学校長ら逮捕「欲望を抑えられなかった」

    4. 殺害された小4男児は英語好き、熱心に塾通い 朗らかで雰囲気明るく

    5. 「過去の歴史想起」外務省、かつて旭日旗で注意 五輪で容認と矛盾?

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです