京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火された事件は、34人が死亡、容疑者の男を除く34人が重軽症で、平成以降で最悪の惨事となった。火はなぜ一気に燃え広がり、これほど多くの死傷者が出たのか。現場の被害状況などから火災のメカニズムを探った。
「建物は全部真っ黒で、見ていて耐えられなかった」
火災から一夜明けた19日午前、京都府警と京都市消防局の現場検証に立ち会った京都アニメーションの八田英明社長は報道陣の取材にそう漏らした。2007年に新築された鉄骨3階建てのスタジオは延べ約690平方メートルが全焼。1階にいた社員は出火時について、「一瞬で真っ黒になり、何が起きたか分からなかった」と八田社長に話した。
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