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経済観測

保育無償化の「マタイ効果」=中央大教授・宮本太郎

 「マタイ効果」という言葉がある。政策や制度が格差を解消できず、逆に広げてしまうことを指す。「持っている人はさらに与えられる」という新約聖書のマタイ福音書に倣って社会学者のロバート・マートンがつくった言葉だ。10月の消費税増税を財源に実施される幼児教育と保育の無償化について、このマタイ効果が懸念される。

 そもそも世帯形成のパターンが変わりつつある。安定した所得のある男性が専業主婦と結婚するというかつてのかたちに代わって、高学歴で安定した勤労所得のある同士が結婚する場合が増えた。学歴や所得による「同類婚」の増大だ。世帯間の格差が広がるが、こうしたなかで提供される保育サービスは、多くの国で所得が高い共働き世帯のほうが利用率が高いことが分かっている。

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