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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/342 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 暦の上では二十四節気の芒種(ぼうしゅ)。江戸の町は梅雨入りの節目である。

 三島屋に、「梅屋」の仮名をあてた蔵前の札差から、三男の甚三郎が没したという報(しら)せが届いた。弔いは既に身内で済ませ、当人のたっての希望で、亡骸(なきがら)は荼毘(だび)に付したという。

「その節はたいへんお世話をおかけいたしました。ご厚情に、故人に成り代わりまして御礼を申し上げます」

 使いの口上に、三島屋も主人の伊兵衛が丁重なお悔やみを返した。富次郎は自分の裁量で、白檀(びゃくだん…

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