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タイムラインの伝道師(その1) 事前防災で「命救う」

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近年の豪雨災害の増加を踏まえて、タイムラインの必要性を説く東京大大学院客員教授の松尾一郎さん=長崎県諫早市で2019年6月3日、森園道子撮影
近年の豪雨災害の増加を踏まえて、タイムラインの必要性を説く東京大大学院客員教授の松尾一郎さん=長崎県諫早市で2019年6月3日、森園道子撮影

 梅雨を前にした6月3日夜。長崎県諫早(いさはや)市の栄町公民館に、町内会長ら住民24人が集まった。近くを流れる1級河川・本明(ほんみょう)川の氾濫に備え、町内会向けのタイムライン(事前防災行動計画)を作る検討会が開かれた。

 「重要なのは地域で危機感を共有すること。タイムラインを活用して命を守る取り組みにつなげたい」。東京大大学院の客員教授でNPO法人「CeMI 環境・防災研究所」(東京都)の副所長を務める松尾一郎さん(63)=千葉市=が、熱く語りかけた。

 タイムラインは、関係者があらかじめ議論を重ね「いつ」「誰(どこの機関)が」「何をするのか」を決めておき、災害が予想される段階で行動することで、被害を最小限に抑える仕組みだ。この日は、町内会の役割として、「洪水の注意段階で要援護者の支援者に防災情報を周知」「大雨警報で要援護者の現状確認」などを決めた。

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