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今週の本棚

山崎正和・評 『ハピネス・カーブ 人生は50代で必ず好転する』=ジョナサン・ラウシュ著、多賀谷正子・訳

 (CCCメディアハウス・1944円)

道徳色を排した現代の幸福論

 「幸福論」の時代は過ぎ去ったと思っていた。幸福という曖昧で主観的な尺度で人生を測り、幸福になるにはいかに生きるべきかを考える時代、あのカール・ヒルティやアランの黄金期は遠く過去になったと思い込んでいた。

 人は幸福を語らなくなって、代わりに所得や健康、家や車、子供の成績といった、具体的な価値基準で人生を測るようになった。とくに健康は重視され、血圧、血糖値、肥満度などの数値が人生の努力目標に化したというのが、長く私の先入観になっていた。

 だがこの本を読んで、それが私の無学のせいにすぎず、現代もアメリカを中心に、幸福は重要な人生の価値基…

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