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ラインブレーク

ラグビーでは相手の防御ラインを突破することを「ラインブレーク」と呼ぶ。9月20日開幕のW杯日本大会に向け、壁を突き破り新たな領域に踏み出す鍵を考える。第1部「ジャパンの足跡」では、過去のW杯について当時の選手が振り返る。

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ラインブレーク

ラグビーW杯日本大会 第4部 裏方ジャパン/2 日本代表通訳・佐藤秀典さん

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選手たちにコーチの指示を伝える佐藤さん(右端)
選手たちにコーチの指示を伝える佐藤さん(右端)

素早く的確に戦術伝え

 日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)ら首脳陣と選手をサポートする通訳の佐藤秀典さん(38)は、正確さと真摯(しんし)な姿勢が評価され、2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会から日本代表の通訳を任されている。

 6~7月の宮崎合宿に参加した選手のほぼ半数が海外出身。練習やミーティングなどあらゆる場面で、言葉による意思疎通は欠かせない。佐藤さんは選手らの感情や言葉に込めた思い、言い回しに合わせて口調や言葉を適切に選んで操る。「言葉が飛び交えば訳す。集中力を高めている」。グラウンドを走り回ることも珍しくない。

 実績を積んだ今でも、試合での緊張感は特別だという。試合前の円陣では、選手全員の視線が注がれる。昨秋からは英語力と戦術の理解度を評価されて試合中の「給水」係を務める。ジョセフHCらコーチ陣の指示をインカムで聞き取り、選手に水分補給のボトルを渡す際の短い時間に数万人の観客の前で的確に伝える重要な役割で、「ミスは許されない」。

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