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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/345 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 あの火山の火を思い出す。堀口金右衛門を焼き尽くした業火(ごうか)を。

「あれに火をつけたなら、オラショが聞こえてきそうな気がするんです」

 オラショを背負った印半天は、幻の屋敷から持ち出された唯一の証(あかし)だ。そこには、まだ二ノ谷某殿の怨念(おんねん)が残っているかもしれない。炎がそれを蘇(よみがえ)らせるかもしれない。

「あれを捨てちまったって、あったことを忘れられるわけじゃありませんし。今でも悪い夢を見ますし、近くで小火(ぼや)なんかあったら、歯の根が合わないほど震えてしまいます」

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