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社説

東京五輪開幕まで1年 その準備で抜かりないか

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 東京五輪開幕まで1年となった。水泳競技では代表内定の選手が出始め、大会を支えるボランティアのユニホームも発表された。開催国としての機運は今後さらに高まっていくだろう。

     最大の課題は交通対策だ。

     競技会場が広域に分散するため、どれほど円滑に移動できるかが大会の成否を握るといわれる。大会組織委員会の目標は、期間中の東京周辺の交通量を1割削減することだ。

     時差出勤や自宅周辺で働く「テレワーク」により混雑や渋滞を緩和しようとの試行が始まった。国や東京都のほか約3000の企業や団体が参加する大規模なものだ。

     きょうは東京・新国立競技場近くなどの首都高速道路への入り口を終日封鎖する大型規制が行われる。

     スムーズな運営を目指すための実験とはいえ、市民生活に影響があってはならない。検証を組織委や都に求めたい。

     暑さ対策も重要である。

     テロや競技妨害の恐れから禁じられてきたペットボトルや水筒に入った飲料などの会場持ち込みの容認を、組織委は検討している。熱中症対策の基本は水分補給である。ぜひ実現してもらいたい。

     高温多湿の日本の気候や豪雨といった自然災害の情報を訪日外国人にどう発信していくかも課題だろう。

     気象庁や環境省などは、対応している言語を増やして公式サイトで情報発信している。ただ、それぞれが個別に発信するだけでは周知は図れまい。省庁の枠を取り払い、一本化したサイトのようなものが必要ではないか。

     チケット販売にも課題はある。

     第1回抽選販売の過熱ぶりから、当初先着順としていた第2回販売を抽選に変更した判断は評価したい。

     一方、来春以降には販売所での売り出しが予定されているが、希望者が殺到するなどの混乱をどう避けるか、具体策は見えていない。

     東京五輪は、環境の観点から「持続可能性」に配慮して取り組む初の夏季大会である。全てのメダルをリサイクルの金属で製作する試みも、自治体や企業、市民の協力の下で原材料の確保に至った。

     こうした市民参加の輪を広げ、課題をクリアしていく1年にしたい。

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