小説のモデルにも 無医村に赴任した医師夫妻の顕彰碑建立 岩手

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建立された「花笑みの碑」を案内する石原弘村長(右端)=田野畑村菅窪で
建立された「花笑みの碑」を案内する石原弘村長(右端)=田野畑村菅窪で

 無医村に赴任して地域医療に尽くし、村の青年たちとも交流を重ねた医師、将基面(しょうぎめん)誠さん(82)=千葉県木更津市在住=と45歳で亡くなった妻春代さんを顕彰する「花笑みの碑」が岩手県田野畑村菅窪に建立された。春代さんは梅の花が好きで、二人をモデルにした吉村昭(1927~2006年)の小説「梅の蕾(つぼみ)」の題名にもなった。碑には村を愛した夫婦にふさわしい、その梅の花が彫られている。

 千葉県がんセンターの婦人科医長だった将基面さんは82年4月、田野畑に赴任した。春代さんと3人の息子、可愛がっていたインコも一緒。春代さんは引っ越しのトラックに梅の苗木を45本も積み込んだ。村の診療所には医師がおらず、将基面さんは当時村長だった早野仙平さんから懇願されて決意した。

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