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洛・楽・らフォト

/27 242色、パステルカラーの世界 /京都

桐箱の中にずらりと並んで収まる242色の「ゴンドラパステル」=京都市東山区で、川平愛撮影

 工房の壁一面に大小色とりどりの無数の水玉模様。筆を振ってたたきつけた前衛作品のようだ。実は粉の顔料を水、のりと一緒に臼の中でかき混ぜる際に飛び散った跡。創業100年のソフトパステル専門メーカー「王冠化学工業所」(京都市東山区)が残してきた足跡でもある。

 創業者の間(はざま)磯之助(1888~1965)は、元々、水彩絵の具を製造していた。関西の画家を通じ知り合った画家の矢崎千代二(1872~1947)に頼まれたのが転機となり、1919年から国内で初めてソフトパステルの製造に取り組んだ。

 矢崎は現在の東京芸術大で油絵を学び、留学した欧州でパステルと出会った。しかし、日本の風景を描くには色がふさわしくないと感じ、国産品を熱望。間は矢崎の希望に沿い、緑系の色や明度、彩度の低い濁色を充実させた。旅をしながら屋外で描くことの多い矢崎のため、長さは海外製品の半分以下の2センチにし、その代わり多くの色を持ち歩けるようにした。

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