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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/347 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 今さらのように、身にしみて富次郎が恐ろしく思うのは、燃えたぎる火山を隠した幻の屋敷と、そこに人を捕らえて閉じ込め、罪を吐き出せと迫る狂える死霊の方である。

 もしも、自分が同じ目に遭ったとしたら。

 甚三郎のように振る舞えるだろうか。堀口金右衛門のように戦えるだろうか。

 自分を置いて逃げろと、おしげのように潔くなれるだろうか。

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